横浜F・マリノスがFWウーゴ・ヴィエイラ(30)のゴールを守りきり、4試合ぶりの白星を挙げた。後半3分にロングボールに抜け出したMF天野の左サイドからのクロスを頭で合わせた。

 ポステコグル-監督は「非常に難しい試合だった。試合が始まって15分間は主導権を握られたが、そこからある程度ボールを持って、後半は湘南さんにプレッシャーをかけることができた」と振り返った。後半は選手それぞれが近い距離間を保つことができたといい「ボールを失ってもすぐにプレッシャーいけた。それで安定した」と評価した。

 相手の決定機ではゴール前で体を張って耐え、後半ロスタイムにはFW松田天馬(23)のシュートがポストをたたくなど運にも助けられた。MF扇原貴宏(26)は「全員、気持ちがこもっていたし、勝ててよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 前半5分に相手との接触プレーで左眉上から流血しながらもフル出場したDF松原健(25)は「いい距離感で相手をいなして攻撃に移れた。勝ったことはポジティブにとらえていいと思う」と話した。勝ち点3を積み上げて13位に浮上したが、最下位の名古屋とは勝ち点差わずか4と混戦となっており、次節はその名古屋をホームに迎える。「しっかりやれるように準備したい」と気を引き締めていた。