リーグ戦3連敗、天皇杯も含め公式戦4連敗と不振の湘南ベルマーレとFC東京の1戦は、互いに決定機を作りながら決めきれず、スコアレスドローに終わった。

前半7分、最初に東京がチャンスをつかんだ。FWディエゴ・オリベイラが左サイドでまたぎフェイントをかけ、ペナルティーエリア内に切り込んで出したパスを、FWリンスが中央で受けたがDFに倒された。リンスはアピールしたが、逆にシミュレーションでイエローカードを受けた。

前半20分には湘南が決定機を作った。MF石原広教の左クロスを、ニアサイドでFW小川慶治朗が頭で合わせたが、GK林彰洋に阻まれた。

前半32分、東京のオリベイラがペナルティーエリアに仕掛けたが、DF山根視来にタックルを受けシュートは枠を外した。同33分、東京は獲得したCKをDF太田宏介が蹴るが、16年に東京に在籍した湘南GK秋元陽太がワンパンチで弾いた。直後の同34分、今度は太田が左からCKを蹴り、DF森重真人がシュートも、秋元が再び好セーブで弾いた。

前半41分にも、東京はリンスのシュートが秋元にワンパンチで弾かれ、こぼれ球に詰めたDF室屋成、リンスが相次いでシュートも、いずれも秋元に阻まれた。同44分にも、MF大森晃太郎とのワンツーから左サイドを抜け出した太田の左クロスがDFに当たったこぼれ球を、MF東慶悟がシュートも、再び秋元のビッグセーブに阻まれた。

後半、湘南は小川に変えてDFアンドレ・バイアを投入し、布陣を4-3-3から3-4-2-1に変えた。そして11分、湘南がビッグチャンスを作った。FW山崎凌吾のパスを受けたFW松田天馬がペナルティーエリア内に切り込み、フェイントを入れてGKとの1対1からシュートも、バーを直撃。こぼれ球をDF岡本拓也がシュートも枠を外した。

東京は同14分に大森に替えてFW永井謙佑を投入すると、同16分、永井が快足を飛ばして左サイドを突破し、ペナルティーエリア内に進入しパスも、上kたオリベイラはDF坂圭祐のチャージを受け、シュートは枠を外した。

その後は両チームともに中盤で激しく競り合うも、互いにゴール前までなかなか攻め込めない消耗戦の様相を呈した。湘南は後半41分、5月12日の清水エスパルス戦で右足関節内果疲労骨折で全治3カ月の診断を受けて戦線を離脱していた、韓国代表FWイ・ジョンヒョプを9戦、3カ月ぶりに出場した。

ロスタイムに入り、東京がプレッシャーを強め、湘南を押し込み、クロスボールを次々と放り込んだが、湘南は全て弾き、終了のホイッスルが鳴った。互いに連敗こそ止めたが、勝ち点3をつかみ取ることは出来なかった。