東京ヴェルディMF泉沢仁(26)はロアッソ熊本戦の後半から途中出場し、FWドウグラス・ヴィエイラ(30)の逆転弾をアシストした。ただ、勝ちきれずに引き分け「下を向いてもしょうがない。勝つしかないんで」と悔しさをにじませた。

泉沢は後半12分、中央のMF佐藤優平(27)からのパスを左サイドで受けると、一気に前進して左クロスをペナルティーエリア内に放り込んだ。そのボールを、ヴィエイラが右足で合わせて決めた。ところが、ヴィエイラが後半26分にPKを失敗すると、同33分に熊本に追いつかれた。

2-1で勝った8日の前節・横浜FC戦で決勝ゴールを決めたのに続き、2試合連続で得点に絡んだものの、試合後の泉沢の表情はさえなかった。自らが求められたプレーについて聞かれると「サイドに張って、幅を取る。そうするとFWの選手が、空いてきたりするので」と説明した。

一方で「引く選手が多かった。向こうがラインが高井のは聞いていたので、裏に抜ける選手や(パスを)出す選手がいなかった。パス、パスだけになってしまったのも反省するべきかなと思います」とチームの課題を口にした。

それでも、最後は「このサッカーを継続して、自信を持ってプレーしていけばいいのかなと思う」と前を向いた。【村上幸将】