サガン鳥栖が元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(34)のリーグ2点目となるヘディング弾などで、ベガルタ仙台に3-2と競り勝った。勝ち点を33に伸ばし、J2自動降格圏を脱出。18日にコーチから昇格した金明輝監督(37)に初白星をプレゼントし、連敗も2で止めた。

1-0で迎えた前半39分、フェルナンドトーレスが186センチの長身も生かした技術を見せつけた。FW小野裕二(25)の左クロスに「少し短かったけれど、少しずつスピンをかけてゴールした」。ニアサイドで競って、逆サイドネットを揺らした。8月26日のガンバ大阪戦(3○0、ベアスタ)以来ゴールがなく、前節6日の湘南戦(0●1)では初めて出番のないまま試合を終えていただけに「監督が代わって自分の役割もチームの雰囲気も変わった。出場できてうれしいし、ゴールを決められて勝ててうれしい。3ポイントとれたことが幸せです」。J1残留争いも残り4戦。「全部決めて、全部勝ちます」と誓った。

前半38にはMF高橋義希(33)が、CKの相手クリアボールにダイレクトで右足を振り抜き、今季初ゴール。2-2に追いつかれた後半33分には、DFジョアン・オマリ(30)がCKを頭で合わせて来日初得点を決めて勝ち越した。後半42分から雷雨の影響で46分間中断した激戦。チーム最多3本のシュートを放ち、後半43分には直接FKをバーに当てるなど、攻守に奮闘したFW金崎夢生(29)は「今日は本当に勝てて良かった。あと4つだね。頑張らないと」と気を引き締め直していた。