J3最終節で、今季で引退するSC相模原の元日本代表GK川口能活(43)が現役ラストマッチを完封勝利で飾った。ホームの鹿児島ユナイテッドFC戦で3カ月、リーグ13試合ぶりに先発出場。最多1万2612人の観衆の前で、変わらぬスーパーセーブを連発した。

試合後の会見では、前日のJ1最終節で敗戦し16位に転落、J2チームとのJ1参入プレーオフに回ることになった古巣ジュビロ磐田についての質問が飛んだ。

川口は「昨日、試合を見ていました」と話し、「ジュビロが絶対に残留すると思って、そのあと髪を切りに行く予定でした。あまりの喪失感に、髪の毛を切りに行くのさえ忘れてしまいました。ですから今日、ボサボサ頭になってしまいました」と、大きな衝撃を受けたことを明かした。

磐田は8日に、J1残留をかけ東京Vと戦う。「ジュビロは追い込まれた時に力を発揮できるチームなので、全く心配していません。勝ち点41で残留できないのはありえない、前代未聞で、それだけハイレベルな戦いをしてきていると思うんです。J2から上がってくるチームは勢いがありますけど、ジュビロには歴史と勝者のメンタリティーがあるから、名波さんを中心にまとまって、必ずくぐり抜けて、新しいジュビロを作れると信じているし、そうなると思います。絶対に勝ちます」と、長く過ごしたクラブにエールを送った。