立正大淞南(島根)が6発のゴールラッシュで那覇西(沖縄)を下した。

1回戦で2得点を記録したFW藤井奨也(3年)がこの日もハットトリックと爆発した。前半14分、左クロスに合わせてゴール前へ走り込む。DFに当たって軌道が変わったボールに向かって懸命に身体をのばしてなんとか頭に当て、ゴール右隅へ押し込んだ。「あそこにくると信じて走った」と、照れくさそうに笑った。

その後1度は追いつかれたものの、2-1と勝ち越して迎えた後半26分に左足で追加点。3分後にだめ押しの1発も決めて相手の戦意を奪い、大勝につなげた。

今大会、これでチームは2戦で10ゴールの大量得点。うち5発が藤井から生まれている。藤井が小学生のころから能力を見込んだ南健司監督は「教えられない部分である得点感覚が非常に優れている」と評価した。

1大会での最多得点記録は日本代表FW大迫勇也(ブレーメン)が持つ10点。藤井は「2ケタ得点での得点王を目標にしたい」と、大迫の背中を追う。