ストライカーが、そろい踏みだ!! ジュビロ磐田は鹿児島キャンプ5日目の29日、東海大熊本と練習試合(30分×4本)を行い、12-1で大勝した。川又堅碁(29)中山仁斗(26)小川航基(21)のFW陣が、それぞれ2得点を記録。キャンプ初実戦で結果を残した。

口火を切ったのは、中山だった。1本目3分、右FKを頭で合わせ先制点。2本目6分には、左クロスを左足で決めた。新加入選手のアピールに、小川航が続く。中山に代わって同16分から出場し、同26分に右からの折り返しを右足ダイレクト。3本目24分には、こぼれ球を押し込んだ。

4本目に出場したFW川又も同5分、26分と利き足の左足で2発。名波浩監督(46)は「去年の得点数(リーグワースト2位35得点)を考えれば、FW陣には燃えるものがあると思う」と、激しさを増す1トップの定位置争いを歓迎した。

キャンプ中には、清水エスパルスやサンフレッチェ広島などJ1勢との練習試合も予定されている。中山は「開幕に向けて大事な試合。アピールしたい」。小川航も「もっと点を取れた。満足できる数字ではない」と言えば、川又も「(2点は)普通」と厳しい表情で話した。2月23日に控えるリーグ開幕へ、圧勝にも気の緩みはなかった。【前田和哉】