青森山田で背番号7を背負う注目のルーキー、MF松木玖生(くりゅう、1年=青森山田中)がプレミアデビューを果たした。

MF古宿(3年)とのダブルボランチで先発出場。得点に絡むシーンはなかったが、献身的に走って堂々とプレーした。後半にはミドルシュートを放つ場面もあった。

デビュー戦を終えて「最初はある程度運動量を持ってやれていたけど、最後は脚がつりだした。でも相方の古宿が良いサポートをしてくれたので、開幕戦にしてはまあまあの出来かなと思います」とすがすがしい表情。青森では数日前まで吹雪だったといい、気温20度を超えた東京の暑さにやられたようだが、「いち早くこういう環境に慣れていかないと戦えない」と前を向いた。

中学時代はシャドーの位置でプレーすることが多かったというが、このチームでは一列下がったボランチ起用。「運動量を武器としているので、ボランチからもどんどん(前に)抜けていって戦えるようになりたい」と前向きに新境地を開拓している。

憧れは中盤をマルチにこなす青森山田の先輩、MF郷家友太(現神戸)。青森山田中2年時に高校の練習に参加させてもらい、当時高3の郷家から直々にアドバイスをもらった。その郷家は2年時に選手権で全国制覇を経験している。松木は「3冠を目指す。あとはずっとスタメンをとり続けて、チームになくてはならない存在になる」。憧れの存在を超えていくつもりだ。