負傷離脱していたJ1ジュビロ磐田DF桜内渚(29)が8日、完調をアピールした。

軽めの調整となった5日に合流すると、この日は対人プレーも含めた約2時間のフルメニューを消化。「しっかり(復帰の)プログラムも消化した。大丈夫」と強調し、10日のルヴァン杯1次リーグ松本戦(サンアル、午後7時)出場へ精力的に汗を流した。

3月31日に行われたJ3沼津との練習試合に3バック右で出場した。開幕から出場2試合のリーグ戦に向けたアピールも狙ったが、CKの競り合いで体制を崩し、背中から落下。脳振とうを起こした。「本当は休みたくなかった」と振り返る。その思いをぶつけるように、9対9のミニゲームでもゴールを記録するなど、軽快な動きを見せた。

チームは、6日の湘南戦で待望の今季リーグ戦初勝利を挙げた。14日には清水との「静岡ダービー」を控える。主将も務める桜内は「良い流れをダービーにつなげるためにも、大事な一戦。チャンスを与えられた選手はチームのために全力で戦わないといけない」と、語気を強めた。さらに弾みをつける勝ち点3獲得へ、最善の準備を整える。【前田和哉】

◆桜内渚(さくらうち・なぎさ)1989年(平元)8月11日、大阪府生まれ。作陽高-関大を経て12年に磐田入団。J1通算79試合5得点。J2通算62試合8得点。176センチ、73キロ。血液型A。家族は夫人。