清水エスパルスがピンチを迎えた。次節ホーム・セレッソ大阪戦(20日、アイスタ)に向け静岡市内で練習を再開した17日、紅白戦中にMF中村慶太(25)が内転筋に違和感を訴えて離脱。練習後には、MF石毛秀樹(24)の右膝前十字靱帯(じんたい)損傷及び同内側側副靱帯損傷も発表された。15日のJ2岐阜との練習試合で負傷。全治8カ月の見込みで、今季中の復帰は絶望的となった。

14日に行われた磐田との「静岡ダービー」で、待望の今季初勝利を挙げたチーム。連勝に向けた調整を再開した直後、「左MF」の位置に負傷者が続いた。ヤン・ヨンソン監督(58)はこの日、代役にボランチが本職のMF六平光成(28)をテスト。「右利きの選手で外から中へ切り込んでプレーしてほしい。クレバーだし、できると思う」と、期待を込めた。

3月2日のホーム・ガンバ大阪戦以来、6戦ぶりとなる先発の可能性が浮上した六平は「次も勝たなければ意味がない。1勝して『肩の荷が下りた』ではなく、集中してやらなければいけない。誰が出てもいいように、コンディションを整えていく」と強調した。今季ホーム初勝利。そして連勝を飾るべく、全員で最善の準備を進めていく。【前田和哉】