J2アルビレックス新潟は18日、クラブハウス隣接ピッチで冒頭だけを公開して、練習した。新監督の吉永一明監督(51)は手の内を明かさずに20日のアウェー東京ヴェルディ戦(味の素スタジアム)に挑む。東京出身のDF新井直人(22)は、小さいころから観戦に訪れていたスタジアムのピッチに立つ意欲をむき出しにしていた。

    ◇    ◇    ◇

DF新井は高揚した気持ちを抑えられなかった。「味スタ(味の素スタジアム)は、僕の中では特別な場所」と20日のアウェー東京V戦の出場を切望した。東京・世田谷区生まれで「6歳のころ」から、スタンドでFC東京戦を観戦してきた。いつかはプロとしてピッチに立ちたいと願い続けてきたスタジアムだ。「試合に勝つために必要とされるなら、チームのために出場したい」と力を込めた。

ルーキーイヤーの今季は開幕から9試合連続で、先発フル出場。監督が吉永監督に代わっても、先発の座は明け渡さないつもりだ。「オーガナイズすること。ハードワークすること。それはぶれずにやりたい」。新監督は局面ごとのポジショニングを細かく指示する指導法を採っている。新井は「バランス良く、チームとしてやる。ベースは変わらない」と話した。

ここ2試合は連続ドローながら、2試合の合計失点は大量「5」。7日のアウェー岡山戦(3△3)は後半1分と4分に連続失点するなど立ち上がりは要注意だ。新井は「ゲームの始めと終わりの5分間は、より頭を使って最大限に集中したい」と言う。東京V戦には両親と高校時代の友人がスタンドに応援に訪れる予定。「試合に出るチャンスがあれば」と出場へ、あふれんばかりの思いを口にした。【涌井幹雄】