J2アルビレックス新潟は17日のホーム・ファジアーノ岡山戦を2日後に控えた15日、聖籠町のクラブハウス隣接のピッチで非公開で練習した。

スカウティング映像をもとに、攻守の確認をした。前節アウェー・モンテディオ山形戦(11日)は0-2で敗れたが、ホームでは2試合連続無失点勝利を収める。GK大谷幸輝(30)は、ホームでの3試合連続完封勝ちを見据えた。

    ◇   ◇   ◇

GK大谷が岡山戦への思いを口にした。静かな話しぶりながら、切り出した言葉は力強かった。「僕たちにとっては勝つしかない状況」。ホーム戦は無失点で2連勝中。サポーターに背中を押されるホームでは今季10勝のうち6勝を挙げる。その中で5試合が無失点勝ち。すこぶる強い。「ホームで試合が出来るのはいい。しっかり勝って、勢いをつけたい」。24日のツエーゲン金沢戦もホーム戦。上位浮上の足掛かりをつかむのに絶好の対戦が続く。

前回のアウェーでの岡山戦(4月7日)は3-3のドローだった。今回、完封を狙う大谷は相手攻撃陣への対応をこう明かした。「クロスに飛び込んできた時に、誰がケアするかをはっきりしたい。うしろでしっかり準備して、数的優位になってつぶしたい」。

13日にDF舞行龍ジェームズ(30)が、J1川崎フロンターレから完全移籍で古巣新潟にカムバックしてきた。大谷は「誰が、メンバーに入るか分からない」と前置きしながらも「コミュニケーションを取っている」と言う。すでに守備の約束事は伝達済みだ。

4-0で勝った7月27日のホームFC琉球戦はシュート14本。8月4日の徳島戦ではシュート10本を浴びながらゴールネットを揺らさせなかった。過去2試合のホーム戦同様、岡山戦でもゴールを割らせない。【涌井幹雄】