J1清水エスパルスMF滝裕太が29日、20歳の誕生日を迎え、強い決意を口にした。

午前練習では主力組に交じって実戦メニューを消化。若手主体で行った午後練習もフルメニューをこなし、9月1日のホーム鹿島アントラーズ戦(アイスタ、午後6時)に向けて調整に励んだ。練習後はサポーターから祝福のプレゼントを受け取ると「10代が終わった寂しさもありますけど、純粋にうれしいですね」と笑みがこぼれた。

節目を迎え、目標も明確になった。滝は「エスパルスで活躍して、2、3年後には海外でプレーしたい」。今夏はFW北川航也(23)がオーストリア1部ラピッド・ウィーンに移籍。尊敬するユースの先輩が海外移籍を実現させたことも刺激になっているといい「自分もそうなれるように頑張らなければいけない」と表情を引き締めた。

今季はここまでリーグ戦12試合出場で2得点。ただ、先発は3月のアウェー神戸戦1試合にとどまっている。「少ない時間でも結果にこだわって出場時間を増やしていきたい」。5月の篠田善之監督(48)就任後はトップ下で起用される機会も増えた。得点に直結するプレーを得意とする滝にとっては本領を発揮できるポジション。「自由に動けるのですごくやりやすい」と手応えを口にする。

鹿島戦はベンチスタートが濃厚だが、滝は「出たら結果にこだわりたい」。清水の次代を担うホープは気持ちを新たにピッチに立つ。【神谷亮磨】