ラストスパートで巻き返しだ。J1は残り9試合。15位のベガルタ仙台は14日にアウェーで7位の北海道コンサドーレ札幌と戦う。13日は仙台市内で冒頭以外は非公開で最終調整した。相手はリーグ4位の43得点を誇り、8月の清水エスパルス戦で8ゴールを挙げるなど爆発力がある。一方の仙台は5戦連続失点中と守備での奮起が求められる。DF蜂須賀孝治(29)がチームを鼓舞し、5試合ぶりの勝利に導く。

前節8月31日のサガン鳥栖戦は先制しながらも逆転負け。プレーオフ圏と勝ち点1差、自動降格圏と4差に詰められたが、9位とは3差で上位浮上もまだ狙える。蜂須賀は「危機感を持ちながらも緊張感ある準備ができた。大味な試合をするのではなく、無失点、最少失点でいければ勝つチャンスが増える」。札幌の印象について「すごく攻撃的。1点取っても2、3、4点と狙ってくる。(DF)福森選手の左足からいい攻撃が始まるので、特に気をつけてプレーしたい」と警戒する。

渡辺監督は「(中断期間中)メンタル面を重視してきた。札幌はチームとして戦うことが整理、洗練されている印象。サポーターに戦う姿を見せたい」。仙台は6月のホームではMF関口の決勝弾で勝ち点3を獲得。アウェーでも勝利し今季初の「2戦2勝」と、1分け8敗と相性の悪い「札幌厚別初勝利」をダブルでつかむ。【山田愛斗】