県総体との2冠を狙う清水桜が丘が、静清を1-0で退けて初戦を突破した。MF古長谷千博(3年)が、芸術的なループシュートを決めて決勝点を奪った。静岡学園は焼津中央に3-0で快勝。順当にベスト8へ駒を進めた。4日に準々決勝4試合が行われる。

    ◇    ◇    ◇

清水桜が丘の古長谷が、高難度のシュートを決めた。後半32分、ドリブルで左サイドからエリア内に進入。複数の相手が目の前に立ちはだかったが、右足でボールをすくい上げてループシュートを放った。前に出ていたGKの頭上も越え、ネットを揺らした。「(コースは)あそこしかなかった。GKの位置も見えていました」と胸を張った。

相手の5倍となる、20本のシュートを浴びせた。だが、圧倒的に攻め込みながらも終盤まで得点を奪えない展開。一発勝負のトーナメント戦の難しさを感じていた。「初戦でみんな硬かったけど、勝ち切れたのは良かった。次はもう大丈夫です」と白い歯を見せた。準々決勝は常葉大橘と対戦。県総体との2冠に向けて歩みを進める。【古地真隆】