サッカー元日本代表でJ1のFC東京で活躍した石川直宏氏(38)が4日、都内のdining&bar ESTADIO渋谷店で行われた自信の書籍の出版記念イベントに出席した。当初は10月14日に開催予定だったが、台風19号の影響で延期となっていた。

この日はサッカーショップKAMOで書籍を購入した参加者に向けたトークショーを行った。自身の幼少期から現役生活までをつづった1冊に「技術本ではなく1つの生き方として、こういう選手がいたんだなと感じてもらえたら」と思いを語った。

現役時代は靱帯(じんたい)断裂といった数々の大けがに見舞われながらも、カムバックを果たして人々の胸を打つ姿を見せ続けた石川氏。「苦しいことにとらわれて諦めてしまう人もいると思うけど、苦しみから学べることもたくさんある。そこで1歩進むこと」という気構えが、18年間という長いプロ生活を支えた。タイトルにした「素直」については「素のナオ(直宏)という意味を込めて。選手としてもいつも、ありのままの気持ちだったので」。いまはFC東京のクラブコミュニケーターとして、変わらずにまっすぐ歩み続ける男の生き様が詰まった1冊を手に笑顔を見せた。