山形中央は0-2で初出場の今治東(愛媛)に完封負けし、県勢として13大会ぶりの初戦突破を逃した。

相手プレスに苦しみ、目指してきたボールポゼッション(保持力)が低下。シュート1本に抑え込まれた。前半24分、自陣でショートパスを奪われて失点。後半15分もゴールエリア内でボールをつながれ、力尽きた。就任4年目の羽角哲弘監督(50)は「あのパスにこだわってやってきた。取り組んでいたことを出そうとした結果。積極的なミスはとがめない。でも力の差はあったかな」と完敗を認めた。

2点を追う残り5分、カウンターからFW島貫維音(2年)が相手GKと1対1になる見せ場はつくったが、ゴールは遠かった。チームとして5大会連続の完封負け。県勢としても9大会ぶりの選手権ゴールはならなかった。羽角監督は「今までやってきたことを継続しながら質を高めていきたい」。島貫は「決め切る力が足りなかった。もっと力を磨きたい」と新チームでの巻き返しを誓った。【佐々木雄高】