J1清水エスパルスは鹿児島キャンプ9日目の3日、J2松本山雅との練習試合(45分×4本)を行った。合計スコアは6-6で引き分け。キャンプ最後の実戦では、収穫と課題の両方が出た。

主力組は1、2本目に出場。敵陣深くでボールを奪ってのカウンター、小気味よいパスワークからのサイド攻撃など、練習通りの形で得点を奪った。MF金子翔太(24)は「キャンプなので、トライすることを目指した」。3トップの右で出場し、2アシストを記録した。

一方で課題も残った。今季は、後方からつないで攻める新たなスタイルを構築。連係ミスから自陣深くで奪われ、失点を喫するなど、不安定さも目立った。DF立田悠悟(21)は「ネガティブな結果ではない。形は見えているので、信じてやり続ける」と前を向いた。ピーター・クラモフスキー監督(41)は「パフォーマンスは悪くなく、主導権を握れていた。改善すべき点も分かっている。全てが一直線に良くなるわけではない」と、道半ばであることを強調した。

クラブは4日にキャンプを打ち上げ、静岡へ戻る。今季最初の公式戦となる、16日のルヴァン杯・アウェー川崎F戦まで約2週間。チームの理想型を追求していく。【古地真隆】