今季、J2モンテディオ山形から完全移籍で加入したセレッソ大阪のMF坂元達裕(23)が12日、目標を「10ゴール」と掲げた。

坂元は昨季、山形では通算42試合に出場し7得点を挙げている。中盤の右サイドからの突破力が魅力のレフティーだ。9日のプレシーズンマッチ京都サンガFC戦では、京都・亀岡市に新たに設立されたサンガスタジアムで、記念すべき初ゴールを挙げた。

この日、大阪市のセレッソスポーツパーク舞洲で体幹トレーニングや、戦術練習に力を入れた坂元は「点を取れたので自信にはなっている。やれるなという自信もあるんですけど、細かいミスであったり、まだまだ戦術のところもわかっていない部分もある」と手応えを感じながらも、課題を口にする。

170センチ、63キロと恵まれた体格ではないものの、ボールを持つと右サイドを駆け上がり、クロスや中に切り込んでいく。

昨季、チーム最多のリーグ7得点を挙げたMF奥埜博亮(30)は「ボールを持ったら仕掛けて、相手をはがすことができる選手だと思う。縦も中もいけるという部分では、自分たちにとって大きいと思います。サイドで仕掛けてくれることは、周りの選手からしたら助かるなと思います」と絶賛した。

16日には、今季初の公式戦ルヴァン杯松本山雅FC戦があり、22日にはリーグ初戦の大分トリニータ戦が迫っている。どちらもホームのヤンマースタジアム長居で行われる。

坂元は「めちゃくちゃ楽しみです。自分はサポーターの人の応援がそのまま力になる。多ければ多いほど気持ちも上がりますし、サポーターの応援が迫力があればあるほど、燃えるタイプなので」とホームのアドバンテージを力に変える。

そして、今季について「(リーグ)10点を目標にしています」。リーグ初制覇に向け、若い新戦力が切り込んでいく。【南谷竜則】