サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の主将DF熊谷紗希(29=リヨン)が28日、日本サッカー協会の公式YouTubeチャンネルで、新型コロナウイルスの影響で中止となった全国高校総体(インターハイ)を目指していたアスリートへメッセージを送った。

熊谷は「インターハイをひとつの目標とし、大学やプロサッカー選手を目指している人や、ここを区切りに受験や新しいことにチャレンジする人もたくさんいると思います。その目標をこのような形で失ってしまい、やるせない気持ちでいっぱいだと思います」と話し「でも、みんなが目標に向かって努力してきたことや、仲間と共に切磋琢磨(せっさたくま)し、同じ目標を目指したことは絶対に無駄にはなりません。必ずこの先の人生でプラスになります」とエールを送った。

熊谷自身も高校時代は女子サッカーの名門、常盤木学園(宮城)で日本一を目指してサッカー漬けの日々を送っていた。「私自身も一緒に戦ってきた仲間がいなければ、あの厳しい練習は乗り越えられなかったと思うし、あの高校3年間があったから今の自分がいると自信を持って言えます」と振り返り、「頑張ることを知っているみんななら必ず乗り越えられると信じています」と力を込めた。

今年の全国高校総体(8月10~24日)は東北から九州の21府県で分散開催される予定だったが、26日に史上初となる中止が決定していた。