Jリーグは22日、日本野球機構(NPB)との「第8回 新型コロナウイルス対策連絡会議」を開催し、村井満チェアマンは終了後の会見で、リーグ戦再開へ向けて全選手、スタッフへのPCR検査実施などが実現できるよう努める考えを示した。

これまで村井チェアマンは国民全体に満足な検査が実施できていない現状がある中、サッカー界による選手らへの一斉実施には否定的な意見を示していた。しかし、この日の会議で専門家から全選手らへのPCR検査等を行うことが当事者の不安を拭うことにもつながるという提言を受けたことを明かし「我々だけがというのは非常に難しいと思っていましたが、専門家の方々からスポーツを守っていくためにも望ましいという意見をいただきました。医療関係、各方面の方々と協力しながら実現に向けて努力していきたい」と話した。

世界に目を向けると、ドイツのブンデスリーガは1部と2部の全選手、スタッフへ向けて2度のPCR検査を行い、5月16日に再開を迎えたという実例もある。一方で、専門家チームの賀来満夫東北医科大教授兼東北大名誉教授は、PCR検査などによる感染確認の精度にはまだ課題があるとも話し、「これについてはプロ野球、Jリーグの方々とどういう風な検査態勢をつくっていけるのか、議論していきたいと思っています」と話した。