浦和レッズは4日、さいたま市内で全体練習を再開した。4月4日以来、61日ぶりに選手全員が顔を合わせ、体を動かした。ミニゲームではマスクを外してプレーする時間帯もあり、7月4日の今季再開に向けて徐々にギアを上げた。

5月27日から少人数グループでのチーム練習を再開していたものの、MF関根貴大(25)は「2カ月ぶりにみんなで集まると、意外と人が多いのだなと思いました。みんなの顔を見たのが本当に久しぶりだったので、みんな元気そうで良かったです」と振り返った。

練習中以外は社会的距離を保つ必要があるものの、コミュニケーションを取れたことにも感慨深げだ。関根は「たわいもない会話しかしていません。けれど、そういうことがすごく大事だなと思いました」と手応えを口にした。

また急ピッチ調整で故障を起こしやすい可能性もあるため、MF長沢和輝(28)は「コンディションは一番底だと思います。チームのトレーニングでまずはケガ人を出すことなく、全員で1段ずつのぼっていければいいかなと思います」との課題も忘れなかった。

約1カ月後には無観客での公式戦が始まる。関根は「こうやって再開できたのもみなさんの努力のおかげですし、その恩返しを7月4日からできるようにボクたちも精いっぱいやっていきたい」と言えば、長沢も「ボクたち浦和レッズが試合をすることで多くの方々に元気や勇気を与えられるようにしたいです。そのためにも日々のトレーニングをしっかりやっていかないといけないと思っています」と気持ちを引き締めていた。【藤中栄二】