Jリーグは5日、第3回臨時理事会を開催し、理事会後の会見で全選手、スタッフらへの実施を発表していたPCR検査についての詳細を明かした。

検査は唾液検体によるPCR検査を主軸とし、6月~12月にかけて2週間に1度、計14回の定例検査を実施するという。週末の試合開催前に検体を採取、輸送し、火曜日に検査。結果は水曜日以降の試合に適用する。

村井満チェアマンは「今日は検査についての概要、考え方などを共有させていただいた」と報告。「全員、申し合わせの義務としてスタートしたい」と一定の強制力を持って検査を進めることを明かした。

1回の定例検査での1クラブあたりの検査人数は60人を想定しており、クラブ側で受診者を決め、同検査で陰性判定を受けた選手、スタッフだけが試合にエントリーできる。検査には綿棒状の器具を用い、立会人の目視の上、口中に2分程度含むことで検体を採取する。

同検査などを担当するJリーグの藤村昇司氏は「日頃の行動管理と行動記録。これを全員が理解して検査に臨めればいいかなと思います」と話した。

J1、J2の再開、J3開幕へ向けた最初の検査は6月20、21日に行う。陽性反応が出た選手、スタッフ、審判員は自主隔離となり、必要に応じて直前に対戦したクラブへの自主隔離の要請、陽性反応者の家族、同居者への臨時検査の実施などを行うという。【松尾幸之介】