セレッソ大阪の元日本代表FW柿谷曜一朗(30)が無観客を味方につける。J1は7月4日に再開し、C大阪は宿敵G大阪とのダービーに臨む。アウェーだが、ダービー史上初の無観客開催。6月30日、柿谷は「(ガンバカラーの)青と黒のサポーターがいないのは僕らにはラッキー。自分たちのホームと思って試合できるかも」と言った。

「ダービーはホームにアドバンテージがある」。経験から、ダービーにおけるサポーターの力を感じている。6月初旬には「ダービーは特別な試合。無観客は抵抗がある」と話していたが、その意見を180度ひっくり返した。決まったからには勝つために、無観客も武器にする覚悟だ。

柿谷にとって出場すればJ1リーグ戦で8戦目の大阪ダービー。「ダービーは戦術がどうとか、そういうのはあまり関係ないと思っている。Jリーグの中でも1番の試合になれば」と“魂の戦い”を強調した。

G大阪を「あのメンバーだから勢いがつくと止められない。(自分たちが)しっかり倒して止めないといってしまうかもしれない」と評価。だからこそ負けられない。悲願のJ1リーグ制覇へ早くも最大の一戦に位置付けた。【実藤健一】