MF家長昭博(34)が自身の通算300試合出場を2アシストで飾った。

前半2分、左ショートコーナーを受けたMF大島からパスを受けると、ファーサイドのDF谷口にピンポイントクロスで先制点をアシスト。同30分もMF長谷川の追加点を演出した。

「この中断期間はひじょうに長かったし、再開してどれだけいいプレーできるか不安も抱えていた。始めの1試合目としてはある程度よかった。前向きに頑張っていけるようなプレーだったと思う」とうなずいた。

新型コロナウイルスによる中断あけ初戦が、節目の試合と重なった。本来なら大いに沸き立つスタンドも無観客で「300試合の記念の試合が初めて経験する無観客ということで、いろんなこと思いました」。

ただ、勝利のためにピッチを駆けることは変わらなかった。「300試合積み重ねたのもそうですけど、こういうJリーグの状況だったと、ひじょうに記憶に残る試合になりました」と振り返った。

再開初戦を勝利で飾ったことで「これから連戦がはじまるのはどこも一緒だけど、(再開)1試合目で勝てたのはポジティブに次の試合に行ける」と安堵(あんど)感も漂わせた。

「自信を持って臨めるし、勝てていろんな部分がポジティブになっていけるので良かった」。V奪還へ、1試合ずつ着実に歩を進めていく。