アスルクラロ沼津は0-0でSC相模原と引き分けた。得点こそ奪えなかったが、ゲームを支配。2試合連続完封を達成し、安定した守備で勝ち点1を積み上げた。

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沼津は立ち上がりから攻勢に出た。2トップへロングボールを送り、こぼれ球を拾って相手を押し込んだ。前半ロスタイム、カウンターからMF中山雄希(25)が左足で狙ったが、枠を外れた。後半は得意のサイド攻撃で決定機をつくったが、最後まで得点を奪えず、スコアレスドロー。両チーム最多となる4本のシュートを放った中山雄は「決定力が課題だと突きつけられた」と唇をかんだ。

対して守備は、90分通じて安定感が光った。相手の強力なブラジル人FW2人を封じ、2試合連続完封を達成。主将のDF徳武正之(28)は「カウンターのリスクをうまく回避できた。守備の基本を全体が徹底できている」と手応えを示した。

今季初のホーム有観客試合には、平日午後4時キックオフにもかかわらず、426人のサポーターが集まった。徳武は「観客が入ると雰囲気も違うし、モチベーションも上がる。頼もしいと感じた」と振り返った。

次節は19日、アウェーでYSCC横浜と対する。中山雄は「ゴールに直結するプレーを見せて、チームを勝利に導きたい」と、中3日での連戦へ気持ちを切り替えた。【古地真隆】