JリーグとNPBは27日、専門家を迎えた第12回新型コロナウイルス対策連絡会議を開催した。専門家チーム座長の、東北大名誉教授で東北医科薬科大学教授の賀来満夫氏は、現在の感染拡大状況について「接待を伴う飲食店での感染拡大から、市中に広がりだしてきているのではないか。移動に伴い全国的に広がりを見せているのではないか」との見解を示した。

また、若年層での感染拡大が見られる現状を受けて「選手もお若いので、より注意していただきたい」とプロスポーツ界にも警鐘を鳴らし、「手洗い、マスク着用、換気、消毒。この4つの原則を、会話や大きな声を出すとき、会食にもご注意いただき、健康管理を徹底していただきたい、と伝えた」と会議の内容を明かした。

Jリーグの村井満チェアマンは「政府から、8月いっぱいは従来通りと有観客試合の方針が既に示されており、野球界もJリーグもそれをふまえた考えを踏襲する」と、あらためて現行の運営を継続する構えを示した。この日の会議では、名古屋グランパスから3人の感染者が出たことを受けて、専門家からさまざまな助言をもらったと話し、「本件を糧に今後さらなる改善に向けて努力したい」とした。