J2アルビレックス新潟は15日の第12節、アウェーのシティライトスタジアムで16位ファジアーノ岡山(午後7時開始)と対戦する。

前節12日のレノファ山口FC戦(2○1)で4試合ぶりに勝利を挙げた新潟は勝ち点18で現在6位。下位に低迷する相手から今季初の連勝を狙う。チーム最年長のFW田中達也(37)は好調をキープ。新潟でのリーグ戦通算150試合出場とプロ通算70得点にダブルリーチをかける田中が、メモリアルゴールで勝利を呼び込む。

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ベテランFWがチームを引っ張る。冒頭のみ報道陣に公開された14日の練習でも田中は、いつもと変わらず全力でボールを追い続けた。岡山戦は13年から在籍する新潟での150試合出場と、J通算70得点(J1通算66得点・J2通算3得点)がかかった一戦となる。田中は「数字は毎日の積み重ね。チームの勝利のために得点やアシストを狙いたい」と意欲を見せる。

田中は前節山口戦で今季初出場。MF本間至恩(20)が後半5分に退場し、苦しい状況が続いた後半アディショナルタイムにピッチへ送り込まれた。「勝ち点3。1点を守りきることを考えてピッチに入った」と守備に走り続け、2-1の勝利に貢献した。開幕から10戦未出場が続いていたが、「ピッチの上で勝利に貢献したい気持ちは常にある。いい準備を続けチームのためにプレーしたい」とプロ20年目の今季も意識を高く持ち続けている。

新潟は昨季、岡山に1分け1敗(3△3、0●3)。13年に新潟に在籍したDF濱田水輝(30)を中心とした堅い守備と、ロングボールからの攻撃には注意が必要。浦和レッズと新潟でともにプレーした濱田に対し田中は「互いをよく知っている仲。長所をより出せた方が勝る」としたが、「自分たちのサッカーができれば得点は奪える。チームとして自信を持って臨めれば勝てる」と自信を口にする。

今季初の連勝へ。今季アウェーでは2月23日開幕のザスパクサツ群馬戦(3○0)以来勝利がないが、「上を狙うには連勝が絶対必要。相手に自信を持たせないためにも先制点を奪い、有利に試合を進めたい。出番がきたら与えられた役割をしっかり果たしたい」と力を込めた。【小林忠】