清水エスパルスは今季初の無失点試合で、勝ち点1を拾った。アウェー・ベガルタ仙台戦で得点を奪えず、0-0のドロー。最近5試合連続で負けなしとなった。勝てばチームのJ1通算400勝、得点すれば同1300得点に達する記念すべき試合になったが、次節横浜F・マリノス戦(19日)に持ち越した。

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清水は敵地で貴重な勝ち点1を積み上げ、5戦負けなしとなった。序盤は縦パスに対して厳しくプレスをかける相手守備に苦しんだが、サイド攻撃に光明を見いだした。前半35分、7試合ぶりの先発となったDF金井貢史の右クロスをFWカルリーニョス・ジュニオが頭で合わせるも、GKに防がれた。目まぐるしく攻守が入れ替わり、一進一退の展開が続いた。

最後まで得点を奪えなかったものの、集中を切らさずに戦い抜いた。プレスの強度を弱めることなく、リーグ10戦目で今季初の無失点。課題の守備に改善の兆しが見えた。9戦連続フル出場のGK梅田透吾はプロ入り初の完封となった。「素直にうれしいが、これが最低限だと思っている。今後につながる第1歩にしたい」と話した。ピーター・クラモフスキー監督は「90分間通じて強い守備ができたのは、ポジティブな部分」とうなずいた。

J1通算400勝と同1300得点に、ともに残り「1」と迫っていたが、大台到達はお預けとなった。次節は19日、ホームで横浜を迎え撃つ。MF竹内涼は「(大台到達で)忘れられない一戦にしたい」と力を込めた。昨季王者からメモリアル勝利を狙う。