金明輝(キム・ミョンヒ)監督(39)ら11人の新型コロナウイルス感染が確認され、クラスター(感染者集団)発生により活動休止中だった鳥栖は25日、予定通り26日から活動再開すると発表した。9月5日横浜FC戦(駅スタ)から5試合ぶりにリーグ戦に復帰予定だ。

鳥栖は24日に選手、スタッフらにJリーグ臨時PCR検査を行い、この日夜、166人全員の陰性が確認されたと発表した。感染11人も同様に受検したが「1人は陰性の判定が得られなかった」とし、金監督ら11人は自宅待機を継続する。復帰時期は未定。全体練習は11人をのぞく選手、スタッフ43人での再開となる。

感染拡大をめぐっては、厚労省のクラスター対策班から「マスクなしでのスタッフルームでの会話」「ビュッフェ形式食堂でトングの共有」など、感染リスクが高い行為について指摘されており、改善に取り組み再開するとみられる。

<鳥栖クラスター経過>

▼8月8日 金明輝監督が「昼に微妙な違和感を感じた」が、午後6時30分開始のJ1第9節鹿島戦(カシマ)で指揮をとる。後に「発症日」に認定

▼9日 金監督ら佐賀に戻る。コーチングスタッフとマスクを外すなどし、15分以上ミーティング。倦怠(けんたい)感、夜に38度まで発熱

▼10日 金監督が午前練習で指導。その後、再び倦怠感を覚え、午後3時にPCR検査で陽性の判定

▼11日 選手34人を含む関係者89人がクラブ独自のPCR検査を受検

▼12日 11日から発熱していた選手、スタッフの2人が抗原検査の結果、陽性。2次検査を受けた7人も陽性。金監督以外、9人の感染が判明し、佐賀県はクラスター発生と判断した。ルヴァン杯広島戦は急きょ中止に(後に試合そのものが中止に決定)

▼13日 チーム活動を25日まで休止、アカデミーやスクール活動も当面休止と決定。15日G大阪戦(駅スタ)19日仙台戦(ユアスタ)23日札幌戦(駅スタ)の開催を取りやめ、日程再調整

▼14日 スタッフ1人がPCR検査で陽性。金監督含め、全11人の感染となった

▼18日 選手、スタッフ、社員や同居家族123人について、PCR検査で陰性が確認。ただ、試合までに十分な活動時間が確保できないことから、29日湘南戦(BMWス)は延期に

▼19日 金監督が退院

▼22日 入院していた選手、スタッフ全10人の陰性が確認され、退院