J2アルビレックス新潟は今日29日、アウェーで13位福岡と対戦する。前節23日のホームでの琉球戦(1○0)でプロ初スタメン出場を果たした大卒ルーキー、FW矢村健(23=新潟医療福祉大)が連続先発と初ゴールに意欲をみせている。「いい感覚はある。次は仕留めたい」と言葉に力がこもる。

琉球戦、矢村は前半に2本のシュートを放った。「いい形に持ち込めたことはポジティブだが、入らなければ意味がない。課題が多く出た」。反省を口にしたが、前半43分には得意の抜け出しを見せ、MF高木善朗(27)の決勝点の起点となった。「状況に応じたプレーと判断はできた。プロでも通用する部分はある」と手応えも感じている。

右膝には12日の山口戦での負傷の影響でテーピングがガチガチに巻かれるが「もう痛くない。全力でプレーできる」。得点力抜群のFW鄭大世(36)がJ1清水から加入し、26日からチームに合流。FWのポジション争いはさらに激しくなる。「多くのことを吸収し学びたいが、萎縮するつもりはない。先発を続けるために練習から全力でプレーし、アピールする」。

現在5位の新潟は9月は2日の首位長崎、5日の磐田とホーム2連戦から、13日はアウェーでの北九州と上位との対決が続く。敵地福岡で今季初の連勝を決めて、9月に向けて勢いをつけたい。矢村は「勝ちにつながるプレー、ゴールを狙っていく」と闘志をみせた。【小林忠】