ヴィッセル神戸のGK前川黛也(26)が18日、神戸市内での練習後、前節16日のセレッソ大阪戦でFW都倉賢(34)から危険行為を受けて顔を負傷した件について説明した。

オンラインで取材に対応した前川は「血が出ただけで問題はなかった。額を6針縫ったが、その他は大丈夫だった。目に影響があれば自分から出よう(途中交代)と思っていた。試合中も試合後も都倉選手からは『大丈夫? ごめんね』と声をかけてくれた。個人間でも謝罪を受けて、わざとではなく、試合中は起こることなので問題ない。(わだかまりも)そんなん、まったくない。痛みも症状もあるわけではない」と説明し、既に終わったことと強調した。

負傷の場面は前半33分、ゴール前で都倉がシュートする流れで足を振り、既にこぼれ球を押さえていた前川の顔面に当たり、額から流血するなど約5分間の中断があった。都倉は一発退場処分になった。その後、前川はテーピングなどをしてプレーを続行。試合は神戸が後半に1失点し、10人の数的不利になったC大阪に敗れていた。

前川は直後に自身のツイッターで「ダイヤ(自分の名前)全然大丈夫です!! 結果が出ないのが悔しい。続けてチーム一丸となって戦います!!」などとコメントを掲載。この日、報道陣からの質問で、改めて負傷の状況やその後を語ることになった。

神戸は19日に名古屋グランパス戦(豊田ス)が控えている。最近6試合勝利がない状況だけに、前川は「名古屋戦はもちろん、出る準備はできている。若手がどんどん出てこないといけないし、同時に僕自身、キャラ的に引っ張れる選手の1人なので、環境作りに努めている」と明るい性格を武器に、チームをリードする覚悟だ。【横田和幸】