J2ジュビロ磐田は今季初の連敗となった。アウェーでレノファ山口に0-3で完敗。前節のアウェー山形戦からスタメン10人を変更して臨むも、前半に2失点した。後半4分にも自陣左サイドを崩されて追加点を献上。20位の格下相手に今季ワーストタイの3失点を喫した。チームは6戦勝ちなし(3分け3敗)と失速し、J1自動昇格圏の2位北九州との勝ち点差は「15」に広がった。

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最悪のシナリオに、試合終了直後の選手たちはがっくりとうなだれるしかなかった。磐田は前半3分、ハーフライン付近からの1本のロングボールで背後を突かれ、先制点を許した。7試合ぶりに先発復帰したGK八田直樹(34)とDFラインが見合う形で失点。連係不足を露呈した。さらに、同23分にはCKから追加点を献上。戦前、フベロ監督(46)が警戒していたセットプレーからゴールネットを揺らされた。

後半も立ち上がりに集中力を欠いた。同4分、自陣左サイドを崩されて痛恨の3失点目。指揮官は「攻守でチームとして戦いたい」と総力戦で臨んだ一戦も完敗だった。この日はアウェー山形戦からスタメン10人を変更。フレッシュな選手を起用した。山形から山口の「アウェー連戦」でチームはチャーター機を使って移動。コンディションを整えるための万策も、勝利に結び付かなかった。

後半12分から途中出場したMF大森晃太郎(28)は前節の敗戦後「次は絶対に勝たなければいけない」と勝利だけを目指していた。だが、巻き返しを図りたい後半戦2試合で連敗を喫し、順位は今季最低の12位に転落。今季も残り19試合。目標の1年でのJ1復帰も、かすんできた。

▽磐田のフベロ監督 巻き返しを狙った後半の早い時間に失点したことで苦しい展開になってしまった。この状況を変えるためには練習するしかない。