ガンバ大阪の宮本恒靖監督(43)は23日、24日の柏レイソル戦(パナスタ)を前にオンラインで取材に応じた。直近8試合で7勝1分けと快進撃を続けるG大阪は現在、4位につける。柏に勝てばセレッソ大阪、FC東京を抜いて、G大阪が2、3位へ再浮上する可能性がある。

現在8位の柏とは今季、ルヴァン杯を含めて2戦全敗で1点も取れていない。特に前回9月9日のアウェー戦は0-3と惨敗するなど、J1リーグ戦では通算18勝3分け24敗と負け越している。

宮本監督は前回対戦を「ふがいない内容」と認めつつ、当時の状況とチームは大きく変化していることを強調した。

「相手の映像を見せ、戦術的な練習をする中でも重要な部分を伝えている。2度対戦して選手も分かっている。(G大阪は)明らかに前回より守備の意識の高さが上がっている。(4人の)FW陣も試合で(組み合わせが)違っている中でも結果を出している。今まで積み上げてきたものを出したい」

22得点で得点ランキング首位のFWオルンガや、8得点のMF江坂ら攻撃陣を当然ながら警戒したが、今のG大阪は守備の粘り強さが光る。この8試合でも完封は4試合を数え、残り4試合は1失点で我慢。右足首痛を再発させ、前節18日の大分トリニータ戦を欠場したDF昌子の当面の復帰は難しそうだが、DF菅沼ら強力なセンターバックが控える。

宮本監督が指揮し、初めてフルシーズンを戦った19年は、12勝11分け11敗の勝ち点47で7位だった。今季は既に14勝3分け6敗の同45で、柏に勝てば早くも昨季を上回ることになる。現時点で残り11試合もあり、数字的にも大幅な飛躍を遂げている。【横田和幸】