J1復帰が遠のく敗戦を喫した。ジュビロ磐田はアウェーで首位徳島ヴォルティスに1-3で敗れた。1点を追う前半16分、MF遠藤保仁(40)の右CKからDF伊藤洋輝(21)がヘディングで同点。遠藤は2試合連続でアシストを記録するも、直後に再び失点した。後半も追加点を許し、今季ワーストタイの3失点で、7試合ぶりの黒星。J1自動昇格圏の2位福岡との勝ち点差は「18」に広がった。

   ◇   ◇   ◇

起死回生のゴールも空砲に終わった。磐田は前半14分、自陣からのパス回しでボールを奪われ、先制点を献上。1点を追う同16分、MF遠藤の右CKからDF伊藤がヘディングで合わせて、同点。失点に絡んだ伊藤はミスを帳消しにする値千金のゴールを奪った。だが、相手の勢いを止めきれなかった。同21分に自陣左サイドからのクロスを押し込まれて、失点。再びを追う展開となった。

前節の1日、首位にいた福岡を下し、2連勝。鈴木政一監督(65)も「いい方向にいっている」と自信を深めて徳島県に入った。2試合連続での首位チームとの対戦に備え、指揮官はコンディション調整を優先。「守備に負担をかけたくなかった」と、前節から先発5人を変更した。

1点ビハインドの後半15分にはMF上原力也(24)とFW三木直土(19)を投入。攻撃的な選手を入れて打開策を探ったが、痛恨の失点を喫した。同22分にクロスから中央で押し込まれ、追加点を献上。遠藤は「可能性がある限りあきらめない」とチームをけん引してきたが、加入後7戦目で初黒星を喫した。チームは7試合ぶりの敗戦で2位福岡との勝ち点差は「18」。残り11試合。目標のJ1復帰が厳しい状況になった。

▽磐田の鈴木監督 攻撃で止まったプレーが多く、シュートも少なかった(6本)。次の愛媛戦に向けてしっかりやっていきたい。