最下位のベガルタ仙台は2度のビハインドをはね返した。4位FC東京と2-2のドロー。ホーム初勝利と今季初の連勝を逃したものの、気持ちのこもったプレーで意地を見せた。

0-1の後半2分、FW長沢駿(32)が、2戦連発となるヘディング弾。1-2の同39分には、けがから復帰戦のMF松下佳貴(26)が、途中出場で左足ミドルシュートを突き刺し、再度追いついた。これでユアスタ戦績は今季6分け8敗となった。

仙台は後半開始とともに反撃した。4日前のガンバ大阪戦でハットトリックを決め、18試合ぶり勝利をもたらした長沢が同点ゴール。戦線離脱していたMF兵藤が後半頭から投入され、左クロスから長沢のゴールをお膳立て。同19分に勝ち越されたが諦めなかった。FW山田のパスを受けた松下が、左足を振り抜くと、ワンバウンドしたボールがゴールに吸い込まれ、値千金の同点弾となった。

松下はゴールを振り返り「ボールを受けてフリーで、自分がイメージしてるよりも時間と余裕があった。点差が点差だったが、リラックスして落ち着いて打てた」と語った。「けがを繰り返しての復帰戦で結果を残したい思いが強かった。サポーターに苦しい思いをさせてしまってるので、勝利を届けたかった」。次戦は21日にホームで鹿島と対戦。次こそユアスタで歓喜する。【山田愛斗】