C大阪などで活躍したMF古橋達弥(40)が、今季限りで現役を引退することが分かった。27日、所属するJFLのホンダFCが発表した。

古橋は静岡・磐田東からJFLの本田技研工業に入団。03年に29試合31得点を挙げるなど、その活躍がC大阪スカウトの目に留まり、04年途中にプロ契約を結んだ。

翌05年には森島(現C大阪社長)&西沢の日本代表コンビとともに、中心選手としてJ1で優勝争いを繰り広げた。西沢が1トップ、その下に森島と古橋の2シャドー。破壊力は抜群だった。

そのシーズン、首位で臨んだ12月3日の最終節東京戦で、後半終了間際、残り1秒で失点し、目の前にあった初のリーグ優勝を逃した。たった1点に泣き、宿敵G大阪にタイトルを譲った経緯がある。

05年はベストイレブンに選出され、一時は日本代表入りも期待された。

山形、湘南と渡り歩き、14年からホンダFCへ。

古橋は所属クラブを通じて「今季限りで現役を引退することを決意しました。自分を育てて頂いたホンダFCで最後に7年間もプレーをすることができ、本当に幸せな現役生活でした」とのコメントを出した。

真面目でひたむきな選手。C大阪時代にまばゆいばかりの光を放ったその勇姿は、多くのファンの記憶に刻まれている。