J1清水エスパルスは1日、ファナティクス・ジャパン(東京都港区)との戦略的マーチャンダイジングパートナーシップ契約を締結したと発表した。契約期間は2021年シーズンから10年間。同社との契約締結は、Jクラブおよびアジアのサッカー市場全体で初めてとなる。

マーチャンダイジングとは、マーケティング用語の一種。商品の販売に際して、適正な販売方法や価格などを計画して実行することを指す。米国に本社を構えるファナティクスは、プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドや、フランス1部パリ・サンジェルマンなどの欧州強豪クラブに加え、米大リーグやNBA、NFLなどのクラブグッズの企画製造、販売を行う世界最大級のスポーツライセンスマーチャンダイズ企業。日本法人のファナティクス・ジャパンは、アジア全体の事業拠点として設立された。国内ではプロ野球のソフトバンクや日本ハムなどと、パートナーシップ契約を結んでいる。

来季からはファナティクス・ジャパンが清水のクラブグッズの企画製造、販売を手がけるほか、実店舗やオフィシャルオンラインストアを包括的に運営していく。

清水の山室晋也社長は「スポーツマーケティングの専門家集団である同社との協業は、クラブのマーチャンダイジングにとって大きな転換期になると考えております。今後は共同で商品の企画、開発を行っていきながら、同社の持つ供給力とEC商流、そして世界的な知見を生かすことにより、ファン・サポーターの皆様の満足度も高まると思っております」と期待を寄せた。

ファナティクス・ジャパンの川名正憲マネジングダイレクターは「欧米並びに日本のプロ野球界で培ってきたファン至上主義のビジネスモデルを発展させながら、清水エスパルスサポーターの皆様、ひいては全てのJリーグファンの皆様の満足度向上に貢献していく所存です」などとコメントした。