ドーハで集中開催中のアジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)に初出場しているヴィッセル神戸は、10日の準々決勝で水原(韓国)と対戦する。試合前日の9日、公式会見に出席した三浦淳寛監督(46)は「1%でも勝てる確率を上げられるようにチームで準備している。チームコンセプトも大事だが、選手のメンタルが相手を上回れるように、みんなで準備している」と意気込んだ。

7日の決勝トーナメント1回戦、上海上港(中国)戦で途中交代した主将のMFイニエスタ(36)は、右太ももを痛めたとみられる。中2日の強行軍で体調は不安視され、指揮官は「今日の練習で、メディカルスタッフを含めて体の状態のチェックをして、明日の状況は現時点では分からない」と出場の可否へは言及を避けた。

準々決勝からはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が採用されることには、三浦監督は「正しい判断に基づいた試合運びになるのは望ましいこと」と歓迎した。

1次リーグで同組だった水原とは1勝1敗。3度目の対戦へ、会見に同席したFW古橋亨梧(25)は「相手は強くくるので、僕たちはパスで壊して、いいサッカーを見せたい。日本の代表クラブとして胸を張って、個人として得点を決めてチームの勝利に貢献したい」と必勝を誓った。Jリーグ勢では唯一勝ち残った神戸が、まずはベスト4進出へ集中する。

勝てば13日の準決勝で、北京国安(中国)-蔚山(韓国)の勝者と対戦。19日の決勝では、既に西地区を勝ち抜いたペルセポリス(イラン)が待ち構えている。