高校サッカーの名門・興国(大阪市)から、現3年生(18歳)の5選手が来季からJリーグに進むことになり、合同の記者会見が22日、同校で開かれた。

5人のうち4人は、昨季のJ1王者横浜Fマリノスに進むが、中でもMF樺山諒乃介(18)は早くも存在感を発揮した。

会見で内野智章監督(41)が「説明する必要がないほど素晴らしい選手。両足、頭、1人でも得点できる。早く語学を身につけて海外に挑戦してほしい」と、いきなり海外挑戦の背中を押すコメントを出した。

樺山はFW、MFといった攻撃的な位置はどこでもこなせ、決定力もあり、パス、ドリブルの技術が高い。横浜への入団は高2の3学期に決まったほどで、実際に海外クラブから獲得の打診を受けたこともあり、内野監督が推奨する海外進出は意外に早く実現するかもしれない。

樺山は「Jリーグで活躍し、将来はプレミアリーグに移籍するのが夢。それまでに違う国のクラブを経由するとしても、プレミアに行きたい。24年パリ五輪も目標です」と目を輝かせた。会見を見守った父幸児さん(45)は「高校に入る前は、プロに行くなんて考えたこともありませんでした。まずはJリーグで活躍してほしい。その先に海外移籍があれば」とエールを送っていた。【横田和幸】