J2京都サンガのDF安藤淳(36)が、脊髄に異常が見つかったため引退を決断したことを明かした。

21日、引退会見(オンライン)し、昨年11月25日甲府戦で接触し左肩に痛みを感じたという。12月中旬に精密検査を受けた結果、難病の脊髄空洞症である可能性が高いと診断され、今後、接触などがあれば下半身が動かなくなることもあると告げられた。その時点で、クラブには引退を相談。年末にかけて「診断が覆るかも」と期待したものの、無情にも願いは通じなかった。

会見では「サンガをJ1に上げてプレーしたかった。思い描いた引退ではないのが心残りです」と悔しさをにじませた。一方で「サンガで最後を迎えられたのは幸せ」とも語った。

滋賀出身で関大から07年に京都入り。C大阪、松本などJ1でも活躍した。J1、J2通算321試合出場13得点。今後はブランドアンバサダーという役割を得て、イベントや広報活動に尽力する。夢は本拠地サンガスタジアムを、常に満員にすること。ユニホームを脱いでからも、京都のために全力を尽くす。【佐藤あすみ】

◆脊髄空洞症 脊髄中に液体が過剰にたまり、ちくわのように空洞化する病気で難病指定されている。原因に外傷性もあり、発症年齢は30代が多いとされる