静岡県藤枝市サッカー協会は7日、同市内で指導者向けの講習会を開催した。1月末までJ1清水のアカデミーセンター長を務め、日本協会公認のS級ライセンスを持つ池谷孝氏(63=藤枝市出身)に講師を依頼。志太・榛原地域から、3種(中学年代)の指導者約10人が参加した。

講習会では、池谷氏が藤枝中と六合中のサッカー部員を相手に練習を実施。参加者は、メモを取りながら“実戦”を通じて指導法を学んだ。六合中の望月規宏監督(35)は「実施するメニューの意図を生徒に考えさせることで上達につながると感じた。とても勉強になった」。同サッカー協会の下田友規理事長(56)も「指導者だけでなく、子どもたちにとっても刺激になったと思う。指導者のレベル向上を図る活動を今後も続けていきたい」と、充実した表情で話した。

約2時間の講習会を終えた池谷氏は「技術の向上だけでなく、選手が『自分で学ぶ』ということをサポートすることが大切。そのためには、手持ちがなければ手助けもできない。指導者も勉強が必要。常に新しい情報や知識を得て、やる気に火をつけてあげてほしい」と、メッセージを送った。【前田和哉】