セレッソ大阪FW大久保嘉人(38)が、自身の持つJ1最多得点記録を190ゴールに伸ばした。 敵地横浜FC戦の後半15分、ジャンピングヘッドで決勝点を奪うなど4-1の勝利に貢献。再び得点ランク単独首位に立つ開幕5戦5発は、得点王を獲得した13~15年を上回るハイペースだ。C大阪を今季初の2連勝に導き、今月下旬に活動が再開される日本代表への復帰にも大きなアピールとなった。

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今季8年ぶりに復帰したレビークルピ監督(68)の攻撃的なサッカーが、現時点では実を結んでいる。開幕5試合すべてで複数得点を記録。この日は途中投入したFW加藤、高木がダメ押し点を重ね、1試合最多4得点をマーク。ロティーナ体制の昨年は1度しかなかったゴールの量産だ。

逆に堅守が最大の武器だった昨季までとは違い、2戦目以降から4試合連続失点中。とはいえ「たくさんゴールを奪う、わくわくしたサッカーを見せたい」というクラブの思惑は、少々の犠牲を払ってでも前へと進む。

ブラジル人指揮官は、完勝を飾った試合後の会見で「4点取って勝利を収められたのは、選手のパフォーマンスをたたえるべき。今日に限らず、いい時間帯もあれば、悪い時間帯もあるので修正していきたい」と説明し、あくまで攻守にバランスが取れた、質の高いチームを目指す。

C大阪は今季初の2連勝で3勝2敗とし、4位に浮上した。2戦目で2-3と打撃戦で上回られた首位川崎フロンターレの背中が見える位置で、悲願の初優勝を狙っていく。【横田和幸】