5年ぶりのJ1九州ダービーでドローに終わったアビスパ福岡FW山岸祐也(27)は悔しさをにじませた。過去(J1)2戦2敗だった相手に勝ち点1を奪ったが、FWとしては無得点に終わった悔しさを表に出した。

試合後、オンラインでの会見に臨んだ山岸は「もっとチャンスをつくったり、相手の怖いところにも入っていかないといけない。昨年なら得点できていたムードのところもあったが、J1でも同じように得点できるようになっていきたい」と反省も含めて、自分を高める必要性も口にしていた。

後半から選手交代によるポジションチェンジもあり、チャンスが生まれる場面もあった。「カウンターで攻撃できる機会も生まれていた。勝ち点1を勝ち点3にしていかないといけない」。ワントップ気味に攻撃を組み立てていたが、自身もシュート0本に終わった。チームとしても後半9分に、相手のパスミスからMF石津大介(31)が駆け上がり、右サイドのMF金森健志(26)にパス。切り返してからのシュートも、ゴール右にそれた。数少ない決定的なシーンにも得点できなかった。

チームは3連勝を逃した。勝てば、2000年(平12)の第1ステージ9節から11節までの3連勝のクラブ記録に並ぶところだった。「前半0-0で折り返して、ロッカーでもいけるという雰囲気だった」。鳥栖DFの高い壁に阻まれたが、5年ぶりJ1復帰の福岡に明るいムードが生まれていることは間違いない。【浦田由紀夫】