静岡SSUアスレジーナは福岡J・アンクラスに1-3で敗れ、開幕戦を落とした。昨季、同じチャレンジリーグ所属だった相手にホームで敗戦。本田美登里監督(56)は「課題が全て出た試合だった」と、厳しい表情で振り返った。

立ち上がりから精彩を欠いた。前半4、6、14分と最終ラインのパスミスなどから立て続けに失点した。指揮官が「ボールが転がりにくいピッチがミスにつながった部分はあったけど、それも試合前に伝えていた。くだらなすぎる」と嘆いた3失点。攻撃の組み立てでつまずくと、反撃も、後半44分に途中出場のFW三輪玲奈(20)が記録した1点だけだった。FW藤原加奈主将(23)は「やりたかったことが全然できなかった」と、唇をかんだ。

18日の次節は、アウェーで岡山湯郷と対戦する。三輪が「1週間で修正して(敗戦を)次につなげたい」と話せば、藤原主将も「気持ちを切り替えて、次は4、5点取れるようにしていきたい」と反撃を誓った。黒星発進となったが、1部リーグ昇格を目指す戦いは始まったばかり。今季初勝利に向けて仕切り直す。【前田和哉】