日本フットボールリーグ(JFL)の鈴鹿ポイントゲッターズ(三重、前鈴鹿アンリミテッド)を率いるスペイン人女性、ミラグロス・マルティネス監督(36)が歴史的な初勝利を挙げた。

前年度の第100回大会で初采配。1回戦で敗れたが、同杯で女性監督が指揮した例は事務局が確認できる限りでは初めてだった。2度目の挑戦にして、女性監督の天皇杯初勝利になった。

この日は同じJFLのFC刈谷(愛知)と対戦。前半3分にオウンゴールで先制点を献上し、追いかける展開となった。それでも前半ロスタイムにMF田村翔太(26)が同点ゴール。さらには後半6分、FW遠藤純輝(26)が決勝点を挙げた。

2回戦は6月16日、ノエスタでJ1の神戸と対戦。元スペイン代表MFイニエスタ擁するクラブに立ち向かう。

 

◆ミラグロス・マルティネス 1985年4月23日、スペイン生まれ。アルバセテ・バロンピエ(スペイン)でU-6(6歳以下)~U-12の男子コーチ、U-18女子コーチを歴任。13~14年から16~17年まで女子の監督兼ゼネラルマネジャー(GM)。同クラブのコーディネーター&スポーツディレクターを経て、18~19年に同国アトレティコ・トメリョソで女子監督。19年に鈴鹿の監督へ就任。今季のJFLは9試合を消化し、4勝2分け3敗。勝ち点14で17チーム中5位。