清水エスパルスFWチアゴ・サンタナ(28)の2試合ぶり復帰が確実となった。

26日のFC東京戦(アイスタ、午後7時)に向け、25日は静岡市内で最終調整。10試合ぶりの白星に向けて「全てを勝利のためにささげる」と覚悟を示した。

開幕から全試合先発を続けていたが、前節22日の北海道コンサドーレ札幌戦(0●2)で今季初の欠場となった。「内転筋に違和感があった」。それでもこの日の練習では、練習冒頭のパス回しで軽快なプレーを披露。「良いコンディション。フィジカルの状態も既に取り戻している」と強調した。ロティーナ監督(63)も「問題は解決している」と起用を示唆した。

次こそ長いトンネルを脱してみせる。直近リーグ9試合勝ちなし(4分け5敗)。クラブワーストに残り「1」と迫っている。不名誉な記録を断ち切るため、ストライカーは結束の重要性を説いた。「自信を持って結束して戦うことが大事だと思う。勝つときも負けるときもチーム全員で。この状況を変えられるのは、自分たちしかいない」と力を込めた。

元清水の長谷川健太監督(55)率いる東京は、現在2連勝中。徐々に調子を上げつつある。それでも、今季リーグ戦ホーム初勝利の懸かる一戦で勝ち点3は譲れない。清水は今季15試合で11得点。攻撃面の課題解決が、勝利への近道となりそうだ。チーム最多4得点の背番号9は「シュートやクロスの数を多くして、アグレッシブに戦う。ゴールに迫る回数を増やして、我々のペースに持ち込みたい」と意気込んだ。【古地真隆】