女子は藤枝順心が5-0で磐田東に快勝し、9連覇を成し遂げた。

藤枝順心のFW久保田真生(まお、1年)が輝きを放った。まずは、前半12分。左クロスを右足で合わせ、先制のネットを揺らした。公式戦初得点をマークした準決勝・常葉大橘戦(2○1)に続く2戦連発。「思い切りが良い」と大一番でも先発起用した中村翔監督(32)の期待に早々と応えると、勢いに乗った。

同13分にDFの背後に抜け出し、2点目。同22分には、再び左クロスに反応して3点目を決めた。1点目から、わずか10分間で自身初のハットトリックを達成。5発大勝に導いた。昨年はU-15日本女子選抜入りした有望株は「自分でもびっくり」と笑顔。9連覇の喜びをかみしめた。

東海総体は、今月19日に三重県で開幕。上位2位に入れば、全国総体出場が決まる。久保田は「東海大会でも点を取って、優勝できるように頑張りたい」と意欲的。昨年はコロナ禍で中止となった夏の大舞台を見据え、さらなる活躍を誓った。【前田和哉】

◯…磐田東は立て続けの失点が響いた。前半12分に先制点を許すと、1分後にも失点。北野宗克監督は「2失点目でガクッときてしまった」。3点を追う後半26分、MF松本日菜葉(3年)が狙った直接FKは、クロスバーを直撃。この日最大のチャンスを決めきれず、その後2失点した。主将のFW小野田果歩(3年)は「技術面で相手との差を感じた。(冬の)選手権に向けて頑張っていきたい」と仕切り直しを誓った。