7日にJ2大宮アルディージャの新指揮官に就任することが発表された霜田正浩監督(54)が11日、オンラインで会見を行った。

「正式に連絡をいただいたのは先週です。順位(21位)とか数字とか残り試合の数とかいろいろ考えると、僕自身のことだけ考えればリスクもあるかなという気はちょっとしましたけど。でも社長、強化部長、強化部のみなさんがこの大宮をなんとかしたいという気持ちがすごく伝わってきたので、即決しました」と決断した時の状況を説明した。

大宮は岩瀬健前監督を解任後、天皇杯を含めてここ3試合は佐々木則夫トータルアドバイザーが指揮を執っていた。だが3戦全敗。13日の栃木SC戦からベンチでタクトをふるう霜田監督は「今までの試合を見ましたけど、決して悪くはない。ただ相手のゴールに向かう迫力や推進力が足りなくて。迫力を持って相手のゴールに向かっていけるようなサッカーをやりたい。状況が状況なので、ちょっと後ろ向きに勝ち点を拾うとなりがちですけど、ウチの選手の能力やポテンシャルを考えれば、相手に向かっていくサッカーをしないと勝ち点も取れない」と意気込んだ。

また、就任に際し、シーズン途中で主将をDF渡部大輔からMF三門雄大に変更。「三門はJ2、J1で実績もありますし、何よりちゃんとしゃべれる。味方を鼓舞できますし、味方に僕の代わりにピッチで伝えられる能力がある」と、その理由を説明した。

「監督の仕事ってそんなに多くなくて、トレーニングとミーティングにどれだけ命を懸けられるか。限られた時間の中で彼らにいろんなことを今、伝えている最中です」。そう言う霜田監督は、自身のサッカーについて聞かれると「僕のやりたいサッカーを優先することはしません。大宮のサッカーというより、僕のサッカーというより、今この状況に適した、目の前の相手、次の栃木にどうやったら勝てるのか考えながら準備をしていきたい。勝つことから逆算して、勝つための手段として僕がやりたいサッカーと彼らの良いところが合致すれば、それは今後のためにも続けていきたい」と話した。