J3藤枝MYFCが、開幕13試合目にして待望の今季ホーム初勝利をつかんだ。テゲバジェーロ宮崎に2-1で競り勝ち、倉田安治監督(58)は「遅くなってしまったけど、ホームでようやく勝てて良かった」。先月15日のアウェー鹿児島戦(3○0)以来となる5戦ぶりの白星で、今季3勝目をマークした。

0-0の前半21分、左クロスにDF久富良輔(30)が飛び込む。左足で丁寧に合わせ、ゴール左隅に決めた。今季初得点に「すごく良いボールが来たし、周りの良いプレーがつながって入ったゴールだった」と感謝。駆け寄る仲間と笑顔で喜びを分かち合った。

前節まで、先制した試合は4戦無敗(2勝2分け)。後半5分にFW押谷祐樹(31)がこぼれ球を押し込んで加点すると、守備陣も耐えた。2倍以上となる20本のシュートを浴びたが、この日JリーグデビューしたGK大杉啓(24)を中心に最少失点に抑えた。

来月4日の次節は、アウェーで八戸と対する。押谷は「まだまだJ2昇格を諦めたわけではない」。久富も「まだまだこれから。戦術、個の力をもっと高めていきたい」と言った。上位争いをする宮崎撃破を反撃の1歩にしたい。